2015年のお正月

皆様、良いお正月をお過ごしになられましたでしょうか。

私は、地元で一人暮らしをしている父が年末から我が家にやってくるというかたちで、新年を一緒に迎え、一週間共に過ごしました。

それなりに高齢ですので、変なところはないか、じっくり注意して観察しようと待ち受けておりました。

我が家に着く当日、いつもは電話で話しているのですが、父が交通機関を利用していたため、メールを送ったところ、ひらがなだけのちょっと変なメールが返信されてきました。

私は愕然としました。

以前はもう少しきちんとした漢字も交えたメール文だったはず・・・

最近電話ばかりで、メールのやりとりをしていなかったから、忘れてしまったのかな、と確実に父の老いを感じ、涙がじわっと込みあげてきました。

うんとやさしくしてあげよう、他に変わったところはないか、からだは大丈夫か、と、いろいろ思いをめぐらせておりました。

ところが、父はこちらに着いてから我が家までタクシーに乗って来てねと言っていたのに50分くらいかけて元気に歩いて来ました。

足腰はまだ丈夫なようです。

そして、我が家に着いて落ち着いたところ、ふと見ると、スマホがあるではありませんか！

「え～～～！！これどうしたの？」と驚いて尋ねた私に、父は「へへへ。新しもの好きだからさ」といたずらっぽく笑ったのでした。

使い方も、よくわかっていません。

セキュリテイも入っていましたが、まだ作動されていませんでした。

さっきのひらがなだけのメールは、スマホに変えて、まだ使い方がよく理解できていなかったからのようです。

父は、老いるどころか、全然変わらず元気でした。

それから、使い方をいろいろ教えてあげるとメールも打てるようになり、孫とラインも楽しんでおりました。

70代も後半になった父ですが、心なしか父の淋しい髪の毛の残った後ろの白髪に混ざって黒い髪が多くなったような気がしました。

もちろんＡＮＭ176を飲んでおります。

ひとまずほっと安心して良いお正月を過ごすことができました。

また、お休みの間に、認知症の人と家族の会から送られてきた「想いをつむぐ日々から」という介護体験記録集をじっくりと読みました。

なかには実ご両親、義ご両親の4人の介護をされている方もいらして、いろいろと考えさせられました。

今や生活習慣病とまでいわれるように急増している認知症ですが、これからの私たちはやはり予防に努めていかなければいけないと強く感じました。

今年も一年、皆様にとりまして、良い年になりますように心よりお祈り申し上げます。