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2016年10月08日(土)
オートファジーとフェルラ酸
10月3日、大隅良典・東京工業大学栄誉教授が、細胞内部の自食作用、オートファジーのメカニズムを解明したことにより、2016年ノーベル生理学・医学賞を、受賞しました。
生物の体内では、古くなった細胞や外部から侵入した細菌などを食べるマクロファージがよく知られていますが、細胞ひとつひとつの中でも、古くなったタンパク質や異物などを集めて分解し、エネルギーを供給することや、分解してできたアミノ酸を新たなタンパク質合成に使うリサイクルシステムが働いているそうです。
このうち分解に関わる重要な機能がオートファジーです。
オートファジーは、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経疾患にも関係があると考えられていて、オートファジーの機能を活性化することによって、症状の改善などが期待されています。
私は、つい数日前に、お客様よりお問い合わせがありましたので、ちょうど「ANM176ヒト試験連絡会」サイトの中の「ANM176Ⓡについて」
http://anm176.com/aboutanm176/ferulicexplanation.html
「フェルラ酸はオートファジーを誘導する」のところで、老化にともない低下するオートファジーが脳内神経細胞が変質して起こる神経変性疾患と関係していることなどを読んでいましたので、とても身近に感じることができました。
また、フェルラ酸がこのオートファジーを誘導することを発表したのは、ANM176Ⓡメーカー社長のご友人である順天堂大学大学院の上野隆教授のチームです。
オートファジーはここ数年、生命科学分野で大きな注目を集めているようですので、新たな発展を期待致します。
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