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2014年5月16日(金)
先日のNHKのクローズアップ現代で、健康食品の表示が大幅にかわる規制改革についてとりあげられていました。
これまでは、原則、健康食品ではあいまいな宣伝しかできなかったからだへの機能の表示が、メーカーの責任においてできるようになるというものです。
今までは、エビデンス(科学的根拠)を証明しても、その機能は健康食品ではうたえませんでしたが、その機能を表示できるようになり、消費者にとっても大きなメリットになります。
現状では、エビデンスのあるものというよりも、広告が上手な商品が売り上げを伸ばすという状況なので、今の健康食品業界はエビデンスよりも広告の巧みさを競い合っているのが実態だと恐ろしいことを言っていました。
今回の規制改革では、このようにエビデンスのないものを市場から締め出す狙いがあるようですが、新制度のモデルとするアメリカでは企業が自らの判断で効果を表示できるため、エビデンスが乏しいのに機能性表示をした商品が出回り、問題になっているようです。
これは、消費者にとって大変な問題であり、「効果がないものによって経済を成長させるべきではありません」という言葉が強く心に残りました。
一般的に、健康食品に不信感を持っているお客様も多いので、やはりアメリカ方式では問題が大きいのではないかと思います。
ある程度の有効性と安全性を審査した上で、表示を認めるというものでなければ、消費者にとっては逆に、混乱を招いてしまう制度になってしまうのではないでしょうか。
今後、この制度の構築に期待したいです。
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