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2018年11月12日(月)
また、心ときめく方と出会ってしまいました。
「認知症を堂々と生きる 終末期医療・介護の現場から」の著者でもある、看護師の武田純子さんです。
この本は、宮本礼子医師との共同著書ですが、武田さんは長年の老人病院勤務のあと、「認知症の高齢者を穏やかに看取りたい」との思いからグループホームを運営されています。
今回は「北海道認知症の人を支える家族の会」主催の講演会の中で武田さんの「食から考える人の尊厳 グループホームでの食事支援から」という講演をお聞きしたのですが、ただただ感動でした。
ざっくばらんなそのお話し方に一気に引き込まれ、私が日頃お客様とのお話しの中で、よくでてくる食についての問題点が明確になり、とてもスッキリとしました。
空腹時においしいものを食べる喜び。
素材がわかるなじみのあるものを食べたい!
最後まで口から食べよう!
武田さんの施設では刻み食は作らないそうです。
「あれは餌です。」とおっしゃっていました。
見て何かわかる食事というこだわりです。
圧力なべがあれば、どんなものでもやわらかくなり、形あるままにお皿に出せますと。
寝ている時に起こして食事をしない。
時間を気にせず、なんなら1日2食でもいい。(寝ていたらの話)
また、どこの施設も病院も誤嚥性肺炎を心配して、最後は口から食べさせることをやめてしまいますが、姿勢をきちんとして、食事に集中し、口腔ケアをしっかりやれば誤嚥性肺炎にはならないと、最後まで口からの食事にこだわっています。
これを認知症ケア学会で発表したら、どこぞの教授に「エビデンスのないこと話したらだめだよ」と言われたそうですが、武田さんは言い続ける!とおっしゃっていました。
車いすも極力使わず、トイレもオムツはなるべく使わないようにトイレ介助をし、それが尊厳ではないかと。
武田さんの施設に入所されている方は、みんな「幸せだ」とおっしゃられるそうですが、武田さん自身も「幸せにしてやるんだ!うちにいる人はみんな幸せにするからね!!」という信念のもと腹をくくってやってる!と。
伝わります。とても。
信念を持っている方ってどうしてこんなにかっこいいのでしょう。
家族会にお伺いすると、会長、副会長初め、皆さんの笑顔に癒され、いつもパワーをいただいてくるのです。
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